「やめないで欲しい、高等部は、卒業してほしいんじゃ。 わしの孫だからとか、そんなことではなくて 単純に、かずいの将来のことを思っていっている」 かずいは、あらぬ方向をぼーっとみていた。 (高校卒業することが、えらいのかねえ) 「次のテストだ。」 昭三は、突然そういった。 「なに?じいちゃん」 「次、全科目80点以上とれれば、留年はナシだ」