♪♪



ケータイの着メロが鳴る。



心臓が止まるかと思った。



「電話・・きちゃった・・・理事長室からだよ」



「大丈夫です、もう、結果を受け止めるんです」



「・・・手、握ってていい・・・?」



私は、黒崎の手をそっと掴んだ。



彼の手も、私の手も、汗でびっちょりと湿っていた。




「・・・もしもし。」





「かずいか」




「おじいちゃん・・・」




「結果を言おう」




心臓が高鳴っている。


いまだかつて、こんなに緊張したことってないくらい。