「お前気づいてないだろうけど


最近めっちゃ、表情明るくなってんのよ。



無表情なのは相変わらずなんだけどさ、



なんつ~か、雰囲気?が明るくなったてゆうか。



なんか、変わったのよ。とりあえず」





意外な事を言われ、黒崎は硬直していた。



(自分に変化が・・・??)




「まだ、恋が始まってねえのかもしれねえけど
確実に、その女はお前を変えてるんじゃねえかな。

お前を明るくするなにかを、持ってるんじゃねえかなあ・・」




次の休憩の作業員が来たので、黒崎たちはまた現場に復帰した。




「悩め、少年よ。少年に幸せあれ。・・・っとなんか良い詩書けそうだぜ」



後ろ向きのまま、手を振ってヤスは自分の持ち場に帰った。



(かっこつけすぎだし・・)



それを見て黒崎はふふっと笑った。



そして、自分の作業をしながら、考えた。



かずいのことを・・・