青空の下、時々吹く心地いい風。



人は沢山いて混み合った園内だけど、それすらあまり気にならない。



四人でくたくたになるまで遊びまわり、時が過ぎていく。



すっかりミッキーマウスに魅了された一樹はミッキーの帽子を被って歩く。



かなり不釣合いな感じなのに、一樹はご機嫌。



香理奈は、アトラクションに並びながら、次にまわる順番やら、パレードの時間をチェック。



葉瑠夏君は持ってきたデジカメで、そんなあたし達の様子をニコニコしながら、撮っていた。



なんだか久しぶり。



こんな風に笑ったり、遊んだり……。



それに今日だけで、すっかり葉瑠夏君の隣を歩くのも、慣れてしまったあたし。



そんな感覚もなんだか嬉しい。



「なんか食べたぁ~~い♪休憩しよう!」



「そうだな…」



そう言って、お互い目を合わせる一樹と香理奈。