でも、あたしの気持ちは葉瑠夏君には届かない。



こういう時は普通に……話さなきゃ……。



理由はどうであれ、



こうしてまた、会えたんだから。



心の中で何度も自分にそう言い聞かせる。



香理奈はまだ葉瑠夏君に見とれながら、



「あたし、北条香理奈でぇす♪宜しくね~!」



すっかりイケメンの登場にご機嫌。



「こちらこそ、宜しくお願いします。急に図々しく来ちゃてスミマセン…」



葉瑠夏君はペコっと頭を下げた。