「え~~♪家に行ったぁのぉ~~??マジ、マジ、マジで??」



香理奈があたしに顔を近づけながら、なんだか楽しそうに驚いてみせる。



「まぁ…うん」



「それで、それで??それで?」



いかにも興味深々の様子の香理奈。



それでもあたしの次の言葉を待ちきれないようで、



「やっぱ、いい感じだと思ったよぉ♪桃にもようやく恋が来たぁ~~♪♪」



なんて言いながらニコニコしている香理奈。



次の日の学校での休み時間。



トイレでメイクを直し終えた香理奈とあたし。



「家に行ったっていってもすぐ帰ったけどね」



「え~~っ。なんで??」



「……向陽君が弟とケンカっていうか……なんか気まずい感じになっちゃったから」



その弟の葉瑠夏君とのキスが頭をよぎる。



あれはなんだったのか…。



きっと、葉瑠夏君はあたしの反応を楽しんでただけ……なんだよね。