「俺、桃歌が好きだよ…」



大好きな人からもらう嬉しい言葉……。



「昔、桃歌が引越しする日、桃歌にお別れしに行く向陽について行って、初めて桃歌を見た……たぶんあの日からずっと、俺……桃歌が好きだった……」



なのに、なんで??



どうしてこんなにあたしは不安になっているんだろう……。



嬉しい思いより、不安が増していく。



葉瑠夏君は話を続けていく。



「でもあの頃から、俺は……」



何故だろう……息苦しくなる。



もうやめて……。



これ以上、話を聞きたくない。



「もう…いいってば。葉瑠夏君……」



だから、もう……いいよ。やめて……。



「大事な事だから…ちゃんと聞いて。聞いた後、それでも俺を好きか、嫌になるか、桃歌が決めればいい……」



好きだから、そばにいたい。



好きだから、付き合いたい。



それだけの事でしょ?



どうして、そんな事言うの?