「待ってよ!!春は?春は?」 「連れてかんよ」 「嫌だよ・・・嫌だよ春が・・・ 春が死んじゃうよ」 「しょうがないでしょ」 母が叫んだ。 しょうがない・・・? しょうがないって何? 春は何も悪くないのに 私達が春を選んで この地獄の様な家に 春を巻き込んだのに なんでしょうがないって 春を捨てていくの? この時私が車から降りて 春を連れて逃げていたら 今頃春は幸せだったかもしれない あんな風にはならなかった。 できなかったのは 私が弱かったから・・・。 ごめんね春。