「お前らの食費とかに使うんだぞ?!」

「どうせ食費なんて私が払ってるじゃん
それにあんた返さないから嫌だね」

「俺だって払っとるは
なんで返さないって決めつけるんだ」

「あんたね?!もう67万も借りとるんだよ」

父と母は怒鳴り合いをしている
私は怖くて布団にこもって
耳をふさいで泣いていた。

すると

「お前らなんか家族じゃない
こんな家燃やしてやる」

そう父が叫んだ。
私は急いで怒鳴り声のする
リビングに向かった

そこでは、父が紙をばらまき
火をつけて燃やしていた。

私は慌ててやかんに水を入れ
燃えている紙にかけた。

「なんで消すんだ!!」

「当たり前じゃんか
家燃やしてどうすんのさ」

私は始めて父に口答えした。

「今からこの家にガソリンまくでな
死にたくなかったら今すぐ
この家からでてけー!!」

父が叫んだ。

母が落ち着いた声で

「あっ勇の塾の迎え行かないかん」

と呟いた。