私はその事を誰かに
相談しようと思った事は
なぜか1度もなかった。

相談しても何も変わらない事が
子供ながらにわかっていたのかもしれない
信じてもらえない事も
目に見えていた。

父は外ヅラが良くて
PTA会長をやったりと
いろんな人に頼られていた。

人のお願いは有無を言わず
必ず引き受けていたし
明るくて優しい父親、
それが外から見た父。

そんなお父さんが
母に包丁を向けた、

暴れる、怒鳴る。

そんな事話しても
信用してくれる人なんか
いる訳ない。

その頃の私が人間不信すぎたのかも
しれないけど。