「もう暗くなってきたし、迷子になられても困るからな・・・飯食って帰るか?」

「うん」


夜はどこでも混んでいた。

「クリスマスだからなー」

「どっかでオードブルとか買って家に帰ろうか?」

「そうだな・・・」

近くのスーパーで一番小さいオードブルを買った。

「ただいまー」

っていっても誰もいない・・・
あたしはいつもそうだった。
家に帰っても誰も居なかったひとりぼっちだった。

この家に来てから、あたしの周りには翔樹くんか大好きな遼が居る。
「乃愛ちゃん、ご飯食べよう?」

「うん。」