「そうか・・・。でも、欲しい物くらいわかるよな?兄弟なんだからさ」


わかりません

「そろそろ帰るか?」

「えー僕まだここにいたい!」

「あたしは残ってもいいけど」

「まあ、母さんたちいないからな」


遼のケータイがなった。

「もしもし・・・」

「乃愛ちゃん!今だよ!」

翔樹くんはあたしの背中を押す。

「後からメールしたらいいじゃん」

あたしは小1に甘えて、遼へのプレゼントを買いに走った。

何となく行き着いたのは、かわいい小物やさんだった。 

店内を見回し、遼に似合いそうな物を探す。

一角に店の雰囲気とはかけ離れた、シルバーのアクセサリーがおいてあった。