遼はあたしを抱き締めた。 「3、2、1」 「?」 「俺の誕生日。」 「おめでとう。」 「良かった。乃愛が一番で。」 遼は18歳になったんだ・・・ あたしも早く18になりたいよ・・・。 「あとさ・・・これ。」 遼が出したのは、緑のラインが入った紙。 自動販売機の淡い光で小さい文字が徐々に鮮明に見える。