風が吹く。


草の青い香り。




土のにおい。






町を見下ろす。

午後のやわらかなひざし。






中学校の前になければ最高な場所。



だけど、気に入っている。



いつも思う。



ここにベンチがあればと。



ぼーっとしていると、ボールが頭に当たった。




「イテッ!」



「ごめん・・・いたくなかった?」






真っ白なユニホームで現れた遼。


最近仲がいい男友達。