「す、ぐに・・・」 えっ!? サンタはなにかを呟くと、私に向かって手を伸ばしてくる。 「や、だ!!!!!」 体を回転させると私は玄関の鍵を開けて外に飛び出した。 「ハァ、ハァ・・・」 庭を走ると雪に隠れていた植木鉢に引っ掛かってしまった。 「痛っ・・・」 私の膝からは鮮血がポタリと落ちて、純白の雪を鮮やかに染め上げた。