「え?なに…!?」
「沙希、ちょっと来てっ!」
手首を捕まれたあたしは、シュウに無理矢理空き教室に連れてこられて壁に押し付けられる。
「痛っ!
ちょっ…シュウ!?」
誰もいない教室に、私は壁を背にしてシュウと向き合う。
「立花と何話してたんだよ?」
「何って。なにも…。」
シュウの大きな手で両手首を顔の横で押さえつけられて、シュウがいきなりキスをしてきた。
唇が離れ、シュウがあたしから少し離れると涙を一杯溜めた瞳であたしは叫んだ。
「もぉ、やだっ!
なんでこんな事するの」
あたしのその言葉に、シュウの瞳が悲しげに揺れる。
「…なんでって、それ俺に聞くの?」

