「山野、教科書貸して。」 次の日の休み時間、シュウは久しぶりにあたしの教室に顔をだした。 なのに、あたしには一言も挨拶なしで なによっシュウったらあたしに頼めばいいのに シュウは詩織から教科書を借りると詩織と何か話し出した。 あたしが傍にいないのに、いつもと変わらないシュウの態度。 あたしの気持ちなんかお構いなしで楽しそうに笑いあってる。 なんだかムカつく。 シュウの馬鹿っ!