「おはよう、沙紀ちゃん。まだ、秋一起きてこないのよ。」 困ったような顔で言う。 「ふふ。そうだと、思いました。だから、今日も起こしに来ました。」 「いつも悪いわね。秋一、部屋で寝てるから起こしてやってちょうだい。」 お母さんの了承を得て、彼のいる部屋に行くため階段を昇る。 「シュウ!!起きてっ」 勢いよく、シュウの部屋のドアを開ける。 「ん…。」 布団の中で、シュウがモゾッと動いた。 彼の名は、仲山秋一【ナカヤマ シュウイチ】 あたしと同い年。