それから月日は流れ、
―…秋。
「舟本さ、告っちゃえば?!」
仲間内の1人が言う。
「篠本~…(涙
そんなの舟本にできると思うか?!笑」
「そうだな……
舟本は無理だもんな♪笑」
仲間内がいじる。
俺は転校してきてからずっと
いじられキャラ。笑
嬉しいんだか嬉しくないんだか…
けど、今回はさすがに
腹立ったぞ……?!
「は?そんなことないし!!
俺だってやるときはやるよ!
……たぶん」
「「「…おい~…!!!」」」
みんなブーイング。
だって、無理なもんは無理。
それに片想いだし★
……なんて思っていると
背中をドンッと押された。
その反動で転ぶ。
みんなをにらむ。
「舟本~
あれは誰かな??」
篠本が指差す方向を見る。
すると…
歩いてきたのは仲村と
その友達だった。
「男なら、根性見せろ!!
な♪」
みんなが笑顔で手を振る。
俺の心臓は、今にも破裂しそうなくらい
ドキドキと高鳴っていた。
仲村が近づいてくる。
…すれ違う直前――
「…あ、あのさ…仲村。
ちょっといい?」
「…うん★」
楓、先行ってるね~
と言って友達がどこかに行く。
問題はあいつら。
どっか行ってくんねぇかなあ…
恥ずかしい…。
やばい…緊張…。
「あの…さ、
俺、仲村のこと……」
「…うん」
「す…す…その…
好きなんだ」
仲村が驚いた顔をする。
そして…微笑んだ。
「いいよ★」
と言った。
え…へ?!
本当にいいの…?!
心臓のドキドキが止まらない。
そんな俺にキミは言った。
「あたしも…好き」
さりげない言葉が嬉しかった。
俺はこの幸せがずっと続くと思ってた。
だけど…


