「おはよ!美緩★」
学校につくなり、すぐ声をかけてくれたのは七海だった。
「…あっ、おはよ☆」
「大丈夫か~?」
「うん。全然大丈夫♪」
元気よく振る舞うあたし。
本当は全然大丈夫なんかじゃない。
「…嘘だ」
――――ドキッ…
「ええ~嘘じゃないよ~?」
「美緩の顔が嘘って言ってるぞ?」
七海にはバレバレみたいだ。
やっぱり付き合いが長いだけあってお互いの心がわかる。
「まあね…」
「今なら泣いてもいいよ?」
七海の言葉が心に響いた。
今すぐにでも泣きつきたかった。
「でも…泣かないって決めたからさ♪」
「……そっか」
「うん☆ありがとね?」
「美緩は…強いね」
強くなんか……ない。
あたしの心はもうボロボロで我慢するしかちゃんと過ごせる状態じゃなかった。
教室に入ると尚が一番に目についた。
苦しい気持ちを押さえて席につく。
…すると、何人かの友達が来た。
「…美緩?あいつひどいよ…」
「いきなりどうしたの?」
「…あいつ彼女いるって」
え…??


