あたしのご近所さん。

「あ。雪菜!持ってきたよ」

俺の横をスッと通り抜ける。まるで俺なんか見えてないかのように。

なんで?
昨日…ほっぺに触ったのがそんな嫌だった?
てか避けられてる?

…もうっ…
泣きそうになるよ。
でも生徒がいるし泣けない。

それに泣いて弱っちい男だと思われたくない。


「ありがとー!眞鍋先生、今日までなら減点されないよね?」

佐藤に話しかけられ、ハッと気づく。

「あ?あぁ。そうだよ」

美雪はこちらを見て、口をポカーンと開けてる。


「………悠太?」