目の前で覗きこむようにして話かけてくる淳の
時々みせる男の子の部分に、
いちいちドキドキするようになったのは最近のこと。

『みはる?』


「えっ?いや。。。ありがと」


『え?…あぁ!どぅいたしまして!』


冬の冷たい風が頬を撫でた。

ヒンヤリとした風は自分の頬が熱くほてってることを感じさせた。


『さっ?学校遅れると先生に叱られるで?俺怒られるのいややし、急ご!』


あたしは手を引かれながら学校まで急いだ。


口の中に残っているほのかなレモン味が、また口元をゆるませた。