「…って俺かいな!」
隣でクスッと笑う声が聞こえた。
しばらく歩くと街には珍しい、
古い造りの家っぽいのがみえてきた。
っていうか、普通、街中にあるんだから改装しろよとか思うけどなぁ。
『えっ?家?』
「ちゃうって、お店やで。おっちゃん取りにきたで!」
ガラガラとドアからでてきたのはこの店の主人。
ちょっと見た目イカツイねんけど優しいし、お世話になってる。
『バッチリ用意しといたで!』
「ありがとうな!また来る」
俺とおっちゃんが話しをしている間、
国府城はおっちゃんが怖いのか俺の後ろにじっといた。
