「2通目の挑戦状、時刻の刻が間違ってたぞ」



昼過ぎの橋の下、不良たちに囲まれた俺がはなった第一声がそれだ。



予想どおり辺りは静かになり、先ほどまで俺をにらんでいた奴らはきょとんとしている。



勝った。
俺はそう確信した。



見てみろ、敵はあんなにも動揺している。
ただ1人、その挑戦状を書いた本人以外は。



「んなことはたいした問題じゃねぇ。今一番大切なのは、兄貴の妹さんをかけた決闘をやるっちゅうことだ」



ラムにバケツの水をかけられた不良が言った。