私はどくどくと音をたてる胸をおさえ、小さな手さげのバックから携帯電話を取り出しました。



そして、勇気を出して土手をおります。



橋をささえるコンクリートの柱に身を隠しながら、その集団に一歩一歩近づき、話し声が聞こえそうなところで止まりました。



何かあればすぐに警察へ連絡できるように携帯をセットし、私は聞き耳をたてます。