先輩はさらに、その不良2人とともに橋の下へ向かいます。 私も気付かれないように、土手の上の道から先輩たちを追跡しました。 「……七瀬先輩、何する気なんだろぅ」 私の中に不安がひろがります。 そして、その不安は現実のものになりました。 橋の下には20人はいるだろうという数の人相の悪い人たちが集まっていたのです。 先輩は迷いなく、その集団の中に入っていくのです。 「せ、先輩……」 これは明らかに喧嘩、誰が見ても喧嘩になりうる状況です。