「……作業着?」
少し近づいてきてはっきりわかりました。
七瀬先輩は作業着を着ています。
そしてさらに、
「……あ!」
映画館の手前の道を、私から見て右にまがってしまいました。
私は急に起きた出来事に動揺しました。
七瀬先輩はどうしてしまったのだろう、そう思いしかありませんでした。
「あ、もしかして見間違えたのかしら?」
私はそんな考えを作り出し、冷静さを取り戻そうとします。
きっとそうです。
私は自分にそう言い聞かせながらも、一応確認することにした。(と、いうか、体が勝手に確認しようと……)
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