俺は急いで送られてきたメールを確認した。



無題の一行しかないシンプルなメール。



『お兄ちゃんのばか』



「……」



俺は黙り込んだ。



「…………」



ただただ、そのメールをながめた。



しばらくながめ続けると、なんとなく答えが見える気がしたからだ。



そして決めた。



こんなメールを見たら、もう、選択肢は一つしかない。



俺はやっと見つけた答えを小さな脳ミソのはじにしまい込み、安心してベッドの海に再び倒れこんだ。



「明日から準備しないとな」