「……バカめ」
俺は挑戦状をていねぇいに折りたたむと、玄関に近い職員室へ行った。
そして担任の先生に了解をとり、シュレッダーのなかへ挑戦状をほぉりこんだ。
ぎゅるぎゅるっと音をたててばらばらになってゆく挑戦状。
さようなら、挑戦状。
「悪魔(ラム)のために決闘だ?そんなことのために貴重な日曜日を無駄にできるかよ」
ぶつぶつ文句をいいながら、俺は再び玄関に戻り、靴を履きかえ、家路についた。
さっきの言葉をどこかで聞いていたのか、ラムの作った夕食は辛くて苦くて、とても食えたもんじゃなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…