ラムは腕に顔をうずめました。 目の奧があつくなってきました。 「……お兄ちゃんのバカ、…お兄ちゃんのバカ、お兄ちゃんのバカ、バカ、ばかばか、ばかばかばかばかばかばかぁぁぁ!!」 思わず泣いてしまいました。 ラムは、自分がなぜ悲しいのかわかりません。 絶対にお兄ちゃんが原因なのですが、なぜお兄ちゃんが原因なのか理由がわからないんです。 「ラム、おかしくなっちゃったのかな」 こぼれる涙をふき、ラムは立ち上がります。 「もうわかんない!!お兄ちゃんのばか!夕食のときに見てなさい!ばぁか!」