「ま、まてよ、ラム!俺、な、なんか悪いことした!?」
ラムはゆっくりとお兄ちゃんに近づきます。
怯えるゆいちゃんを背後に、ゆっくりと、ゆっくりと。
「ま、待て、ラム!!」
「……お兄ちゃんのせぇで、お兄ちゃんのせぇでラムのラブラブ作戦がぁぁぁ!!」
ラムは一応辺りに自分たちしかいないことを確認し、お兄ちゃんの頭へ蹴を。
「おわっ!」
しかし、さすがわお兄ちゃんです。
両手でそれを受けとめました。
ですが、これでお兄ちゃんの手がふさがりました。
ラムはお兄ちゃんに強く押さえられた左足を利用し、そのまま右足をお兄ちゃんの頭へ送りました。


