ラムはぷすぅとした顔になっていたはずです。



なぜなら胸ぐらをつかまれ、掃除に使った臭い水をかぶる不良にからまれているからです。



下品な学校内の欠陥品。
そんな奴らがラムに触れてるなんて、腹がたちます。



ですが、ラムの機嫌が悪いのは、それだけが理由ではありません。



お兄ちゃんがまだ、この場に助けにこないことが気に入らないのです。



不良にからまれるのはラムの計算された計画。
バケツを不良にぶつけたのもラムの意志です。



しかし、胸ぐらをつかまれることまでは計画に入ってません。



助けが遅いお兄ちゃんがいけません。