ラムはぶすっとした表情になった。 こいつのせぇだ。 いつもラムに振り回され、俺は恋愛に浸る暇などなかったのだ。 「ラムのせーじゃないからね?」 俺は驚き、再び口のなかのものを吐き出すところだった。 今回は鼻からも出さなかったぜ。 「ま、まだ何も言ってないだろ!?」 「お兄ちゃんがいきなり横にいたから、おたまなんて投げちゃったんだよ?」 「……ごめんなさい」 俺は素直に謝った。