こいつ、やっぱりおかしい。 俺におたまを投げつけたのを気にしているのか? いやいや、そんなはずない。いつだったか、頭からカレーをぶっかけられたときは、気にするどころか「カレー臭い!」といって家を追い出されたじゃないか。 しかし、ラムの様子がおかしいことは間違いない。 俺は思い切って聞いてみることにした。 「ラム、どうした?いつもと違うぞ?学校でなんかあったのか?」 「べつに」 即答だった。 人がせっかく心配してやってんのに、やっぱり可愛くないやつだ。 「……ねぇ、お兄ちゃん」