「どうしたの?私、どうしたの?」



行き交う人の目線も気にせず、無意識に映画館の前まで来た私は、なおも泣き続けました。





それから何時間たったでしょうか。



涙もようやく出なくなり、落ち着きを取り戻した私。



映画館前のベンチに座り、ずっと考えます。



「映画を見終わったら……告白するつもりだったのに」



そんなことをつぶやく私。



どうしてでしょう。
まだふられたわけではないのに、ふられたも同然という感じがします。



『嫌いだからこそ、ほっとけねぇんだよ!!』



七瀬先輩の言葉が頭でくるくると回ります。