「嫌いだからこそ、ほっとけねぇんだよ!!」



七瀬先輩のその言葉に、私は張りさけそうなくらい大きなショックを受けたのです。



なぜだかはわかりません。



ただ、心が痛み、苦しいことだけは確かです。



私は携帯電話をバックをしまい、そのまま土手を登って橋の上に出ます。



私は歩き始めました。



「……ふぅ」



そして、ため息をつき体の力をぬいたとたん、



「……あれ?」



涙がポロポロとこぼれ始めます。



「……あれ、あれ?」



止まりません。