王子様を見つけて?





羽奈ちゃんの後に付いていき、3つ離れた駅で降りる。

そこは、たくさんの人で賑わう街だった。


原宿に近い雰囲気が漂っている。




「何買うの?」


お洒落な店が並ぶ通りを歩くあたしたち。

隣にいる羽奈ちゃんに問い掛ける。


「ちょっと、歯ブラシ忘れたから買っとこうかなって。家から持ってくるの、面倒くさいし」




そういって、近くの薬局に足を運んだ羽奈ちゃん。

無事に歯ブラシを買いおわって、店を出る。




「2人は、何か買い忘れとかない?」


「あたしは特にないかな」



羽奈ちゃんな質問に素早くこたたかえる。


栞も同じ意見だったみたいで、さっき来た道を逆戻り。


駅に向かって帰ることになった。




「寮って結構わくわくするんだけど」


電車の中。

あたしの言葉に栞も同感する。



「わかるっ!隣の部屋とか気になるー!」


「だよねだよねっ!」


「ほら。イケメンとかだったら、まじ興味津々だし!」


「そうだよねそうだよね!」