訃報の知らせは突然だった。 推薦入試を翌日に控え、面接のことで頭がいっぱいだった私には鳴り響く電話の音さえ不快に思えた。 『なあ〜!いるなら電話出て〜!』 『今忙しいから無理〜!』 母の頼みを断るとMDコンポのスイッチを入れ音楽を聴き始めた。 しばらくするとさっきとは部屋の外で様子が一変した母が静かに私を呼んだ。 廊下に出ると受話器を握り締めたまま涙目の母がこちらを向いていた。 『‥‥‥‥津田さんが‥‥‥ ‥たった今‥ …亡くなったって…』