『今日から、お前は俺の女だ』

その一言から私達の同居がはじまった

『俺の女ってことは…彼女になれってこと?』

私は、学校に行く支度をしながら考えていた

『私は、恋なんかしないって決めたのに…』

だんだん苛々してきた私は、おもいっきり人形を壁にぶつけた

「いやな過去を思い出した…」

人形を投げても苛々がおさまらない

きっと過去のせいだ…

そんなとき…

「なんの過去を思い出したんですかぁ?」

声のほうを向くと、めをクリクリっとさせて首を傾げている犬姿のティルがいた

「ティル…おはよう」

私は、誤魔化すように微笑んで部屋を飛び出した