1週間2週間経ったが、傷口が消えることはなかった

「椿!やっぱり、その傷口変だよ」

那奈も不安なのか、涙を溜めながら私に訴えた

「そうだね…」

私も、さすがにものすごい恐怖を感じていた

「なんかの病気なんじゃ…?」

那奈は、心配そうに傷口を触った

「でも、痛くないから」

「本当に?」

那奈は、本当に私を心配してくれた

「ありがとう」

そう言うのが精一杯だった