「ティル!!ティル!!」

何回呼んでも返事がない

血だけがどんどん流れてきた

そうだ…

私には、治す力がある!!

私は、ティルを抱き締めた

だけど、傷口が治ることはなく、血だけがどんどん流れていった

「ティル!!死んじゃいやだよ…」

私は、力一杯抱き締めた

「ティル…
目を開けてよ…
お願いだから…」

そんなとき…

「つば…きさ…ま」

微かだけどそう聞こえた

「ティル!?」

私は、ティルを見ると微かに目を開けていた

「傷口をなお…す力は…愛し…あ…う二人でな…いと…治ら…ない
だか…ら、お別れ…です」

ティルは、涙を流しながら言った

「そだ!!
私の血を飲めば、元気になるよ!!」

私が言うと、ティルは首を横に振る

ウィルを見ると、ウィルは静かに頷く

もう…だめ…なの?

ティルを見ると、ティルは微笑んでいた

「笑っ…てくださ…い
僕は、笑ったつば…き様が…す…き…で……」

そういいかけて、ティルは、目を閉じてしまった

「いやぁぁあああ!!
ティル!!」