ヴァンパイアに恋をして

「お願い!!
ちゃんと飲んで!!」

私は叫んだ

「ダメだ!!」

それでも、ウィルは拒む

「嫌なの!!
ウィルが死ぬのは嫌なの!!」

私がまた叫ぶと、白い羽が一段と大きくなった

「やぁぁ!!」

いきなり、背中に痛みを感じた

「椿様興奮してはいけません
まだ、あなたは羽をうまく扱えてないのです!!」

ティルが叫ぶ

扱えてないってなに…?

「このまま興奮し続ければ、羽がまた大きくなり…羽がとれてしまいます
羽がとれてしまったら、あなたの命はなくなってしまいます!!」

このままだったら、死ぬってこと?

「なら…興奮させないように、ウィルは血を飲んでよ」

流したくないのに、涙が流れてきた

「ダメなんだ
お前は、天使だ
ヴァンパイヤと敵だ
それと、母様の力がお前に宿ってる
だから、尚更だ!!」

ウィルはそう叫び、私を突き飛ばした

そんなとき…

「死ねぇぇ!!」

ローレンは、どす黒い血の色をした刃を投げてきた