「せんせッッ?!いつから?」
驚いた顔で俺に問い掛ける。
「中北?帰れよ?」
これ以上ここにいたら…
俺は俺でなくなる−
「あッッ……はい…」
中北がとまどっとっているのが解る。
俺は余裕の態度を見せる。
「中北が敬語なんて珍しいな?」
俺はこれ以上いれない。気持ち的に無理だ。
俺は教室から出ていこうとした。
「せ…せんせッッ!」
ドアに手をかけた時、中北に呼ばれた。
「ん?どした?」
なんかいいたげにしている中北に俺は近寄った。
「あ…えと…」
何故か中北は目が泳いでいる。
「何だよ?中北って面白いな」
オドオドしている中北が愛おしくて仕方ない…
俺が気持ちを抑えているのに
なんで掻き回すんだ?
中北−…

