「京先生ッッ」
俺は放課後の夕日で染まる廊下を無心で歩いていた。
誰だ?
そう思って振り返る。
「京先生今日空いてません?空いてたら一緒に食事でもしませんか?」
にこっと笑顔を俺に向けて喋りかけてくるのは、国語のまゆみ先生だ。
んー…
ぶっちゃけめんどい。
「何か予定ありました?」
まゆみ先生は、美人で有名だ。
大人の魅力がある。
けど俺は…
愛らしい、中北がいいなんて…ロリコンかな?
ダメだ、ダメだ。
忘れるって決めたのに…
「いいっすよ。行きましょうか」
俺は
中北を忘れるんだ。
それが正しい道。

