あたしは、意を決した。 「せーんせ?教えて?」 「何をだ?」 「恋…」 あたしは気持ちが暴走して、言ってしまった。 言ったはいいが、恥ずかしくって中々先生の顔を見れない。 先生が沈黙を破った。 「中北は…恋をしてるのか?」 「えッッ…?」 あたしは顔をあげ、先生の顔を見た。 夕日がさして、オレンジ色の教室で 先生は真剣な顔をしていた−…。