記憶のカケラ


「葵ーっ……会いたかたよぉっ」

「うん……私もだよ」

私はそっと抱きしめかえすと、その様子を見ていた2人は微笑みながらクスクスと笑っていた。

「ごめっ……なんか恥ずかしっ」

唯花は体を離し、涙を拭うと、あははと笑ってそう言った。

「唯花、変わった…?なんていうか……大人っぽくなった気がする」

「まぁ、久しぶりだしね」

「あのさ、葵。俺は覚えてるか??」

男の子の方を見る。
見慣れた顔。それから聞き覚えのある声。
だけど……。

「……わかんなぃ」

「う〜ん…じゃ、名前言えばわかるか?崎本 功〈サキモトコウ〉なんだけど」

こ……う??
顔とか声とか、何と無く覚えてるんだけど…。
だけど……。