──自分の部屋に戻るとふとまた思い出す。


「末森明広…だっけか…」

身長は173㎝位?茶髪で襟足がちょっと長めで…制服の着方オシャレだったなぁ…。

そういえば彼女…とか居るのかな??

「あぁ~!早く明日になんないかなぁ♪」

今日は入学早々遅刻して先生に叱られて、最悪な幕開けだったけど、明広と仲良くなれたし良かったかな?明日色々話そ♪

あと女の子の友達も欲しいし、遅刻して出遅れたから挽回しなきゃ!!


「明日が楽しみ~♪」

楽しさを胸に抱き、眠りに就いた。




次の日の朝。
もの凄く早く起きて、気合いを入れてメイクし髪をセットして、朝ごはんもしっかり食べて家を出た。

余裕の登校。
校門をくぐる生徒の数も少ない。


─ガラガラガラッ…


「あれ??誰も居ないや…」

私が一番じゃん。





「おはよっ!」

いきなり後ろから゛ポン゛と肩を叩かれた。

「!?」

びっくりして返事を返す事ができなかった。
「あははは!!ごめんごめん、びっくりしたぁ?」

屈託のない笑顔で話してくる可愛らしい女の子。

「…あー焦ったよぉいきなり心臓止まるかと思ったぁ…」

「ごめんごめん、あっ!あたし香月美紗ね!ヨロシク♪」