「こらー!!新入生!何やってんだぁ!」

"ゴツン"


2人して見回りをしていた先生に後ろからゲンコツをくらった。


『痛ーっっ!!』


「お前ら入学式早々遅刻ってどういう事だ!?もう式は終わったぞ。…まったく」


…最悪。。めっちゃ気合い入れて来たのに…これから花の高校生活が始まるのに…


この後2人でみっちり叱られた。恥ずかしすぎる…入学してこんな叱られるなんて…




「…まあ、今日の所は許すが次はないからな!…しかし遅刻者2名がうちのクラスだったとはな…明日は遅刻すんなよ!!」

『…はい』



ガラガラガラ…



『失礼しました~』



「はぁー…、つかれたな~ってか一緒のクラスって…俺らすげぇ縁だよな♪まっ!これを気に今後とも仲良くしようぜ!」

「…そだね!でも本当一人じゃ無くて明広君一緒で良かったよ~これからよろしく!」

「おぉ!ってか"君"いらねぇ~って!呼び捨てでいいからな♪」


と言いながら、私の頭をポンポンと軽く叩いた。


一瞬ドキッとした。
一気に胸が熱くなる。


"ん…??"


「…まさか、一日で好きになる訳無いじゃんね…」

「…何??何か言ったか?」

「!?…ううん!!何でもない、独り言!」

「ふーん…、あ、それじゃまたな!遅刻すんなよ~」
悪戯っぽい笑顔で手を振る。
私はまたその笑顔にドキッとしてしまった。