翔太君は、何も言わず頷くだけだったけど、あたしの話をずっと聞いててくれた。




こんな人を好きになってたら幸せだったんだろうな…って思った。

でもどうしてあたしは、あんな馬鹿でどうしようもないやつがどうしようもなく好きなんだろう…。

翔太君は素直にあたしの気持ちを受け止めてくれる。



このままだとなびいちゃいそうだ…





そう思い、これ以上彼と一緒に居る事やめ、「家に帰る」と言って、別れた。もちろん彼は「送る」と言ってくれたけど、あたしは頑固として「一人で帰れる」と言い張り一人で帰った。




…でもやっぱり途中怖くなって弟を呼び出して迎えに来てもらってしまった。



おかげで朝飯、夕飯当番を2週連続でやるはめになったけど……。