「あ!どうも~末森明広です♪」

「はぁ!?何が“どうも~”なのよ!!勝手に付いて来てっ」

満面の笑みで先輩に挨拶する明広に腹が立った。

“ムカつく”

「まぁまぁ、えみいいじゃん♪明広君も一緒連れてきな~」





…結局明広も一緒する事になった。

行った先は、亜美先輩の雑誌の撮影現場。


カップル企画だかで人手が必要だったらしく、佑介先輩とあたしを連れて来るはずだったのに、予定外に明広が付いて来たので撮影ゎあたしと明広がカップル役で撮影する事になった…。


…っていうか、雑誌の撮影なんて断るつもりだったのに、明広がまたあの軽いノリでOK何て言うから仕方なく撮影する事になった…。


手を繋いだり、笑顔で会話してる場面だったり、多少密着したり…あたしはかなりドキドキだったけど、明広は普通の顔してやってるし…カップルの設定なのにまるであたしなんて意識してないって、手を取るように分かった…。



こんなに意識してんのはあたしだけなんだって悲しくなった。